++ キーボードを見ないで打つタッチタイプの習得 ++


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キーボードを見ないで打つ、タッチタイプの習得について

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できるようになることは、難しいことではありません
性別、年齢、職業など、もちろん関係ありません
ただ身体的に困難な方がお見えでして、その方の場合はそれなりの代替方法を考えなければなりませんが・・・

このページの趣旨は、「じぇったいにキーボードをみちゃいけない」ということは書いていません。
私が身につけた経緯と、その方法を人様に教えた経験からわかったことですが、「見ても構いませんよ」を実践してきました。
その頻度を減らしていけば、進捗に応じて自然と減っていくものなので、自然に任せるということです。

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● 1.タッチタイプとは
● 2.私がタッチタイプを始めた動機
● 3.まずは打ち方の研究
● 4.わかったこと
● 5.タッチタイプの本質
● 6.習得のポイント
● 7.これはとういうソフトはあるか?
● 8.ひらがな入力か、ローマ字入力かを決める
● 9.余談ですが
● 10.まとめ

 1.タッチタイプとは 

いきなりカタカナ用語がでてきて恐縮ですが、
タッチタイプ
とかタッチタイピングという用語はキーボードを見ないで打つ方法のことをいいます。
別の言い方でブ○○○ドタッチと呼んでいる人もいますが、用語としてはふさわしくないので私は使っていません。

打ち方にしても、
「絶対にこれでなければならない」という一つの形があるわけではありません。
実際にいろんな方法で実践している人がいて、キーボードを見ずに打っているなら、それはタッチタイプといえます。
 しかしながら、指の使い方とか、習得した方法が異なっていたにせよ、
無理のない合理的なタッチタイプをマスターした人は必然的に同じようなうち方に収斂してくるようです。
人間の指の構造はそれほど違いはないので、結果的には無理のない合理的な打ち方に落ち着いてくるのは当然といえば当然です。
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 2.私がタッチタイプを始めた動機 

振り返れば、かくいう私もタッチタイプとは無縁でした。
たまたまコンピュータをいじっていましたが、それでも我流で何十年とやってきました。
コマンドを入力するぐらいなら、適当な一本指打法でも、また両手がどんなに交差しようとも
そんなに支障はありませんでした。
 しかし入力する文字数が多くなってくるとそれはもう時間との戦いになります。
それはそのまま疲労度に大きく係わってきて、「これではやっとられん!」ということになってきました。
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 3.まずは打ち方の研究 

「それでは!」ということで、「タッチタイプの方法」とやらをネット上で検索してみました。
私の場合は師匠と呼ぶ先生はいませんでした。
どこかで教えてもらったこともありません。

ネット上で、まず一般的なこと「指の置き方」を調べました。
あとはどうすれば打てるようになるか自分で試行錯誤をやりました。
始めた当時はものになるかどうかはまったく不明でした。
やっていくうちにポイントとなることを掴んでいったというのが本当のところです。
数ヶ月はかかったように記憶しています。
もちろんバリバリ打てるレベルではなく、一打一打、指の動きをイメージしながら打てるようになった段階です。

打ち方の書籍もあるようですが、
私の場合はもっぱらネット上で「実際にマスターしたらしい人」の記事などを参考にしました。
それと猫的タッチタイプ私が誤解して猫タッチと間違って呼んでいました。訂正してお詫びします。
というソフトの解説部分だけを参考にしました。
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 4.わかったこと 

・ごく普通の生活をしてきた人の各指の神経はものを掴むとか、触覚ぐらいしか機能してない
・それも親指、人差し指、中指まではそれなりに使うが薬指、小指に至っては添える程度しか使われていない
・極論すれば、タッチタイプを習得する前は各指の神経は一応肉体的にはつながってはいるが思うようには動かず、実質つながってないのと同じ
・最低限の指の機能はあるが、脳のなかで指をばらばらにしかもイメージどおりに動かす回路は形成されていない
・・・そんな状態であろうと考えています。
まさに寝ている状態です。
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 5.タッチタイプの本質 

脳のなかで使われていなかったシナプスを活性化させる訓練をすることがタッチタイプの本質であり、それはだれにでもできることです。
ちょうどリハビリセンターで機能回復訓練することとよく似ています。
幸いなことに、病気や事故で機能を失った場合のリハビリよりはもっとも〜っと条件はいいです。
最低限の動きははじめから確保されているので、あとはそれを活性化させるだけのことですから。
それがそれほど難しいことではないことは容易に想像がつくでしょう。

経験則ですが、
鍵盤楽器を弾いている人、昔弾いていた人はタッチタイプの上達は格段にはやいです。
なぜなら彼らは10本の指がばらばらに、しかもイメージ通りに動かす訓練が済んでいて、
後はその使い方のポイントだけを押さえればいいからです。
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 6.習得のポイント 

・10本の指の動きを「イメージ」で捉えることが重要です。
  決して、QWERTY・・・、ASDFG・・・などと左から順番にキー配列を覚えることではありません。 私も順番は知りません。
 人差し指がホームポジションをキープして、
  各指がそれぞれの分担範囲の動きのパターンをイメージとして指(脳)が記憶しているだけです。

叩こうとしているキーがどちらの手の方にあって、
どの指が担当していて、
どちらの方向にどれくらい離れていて、
そのためには指だけではなく手の動きがどうなるか
をイメージとして訓練し定着させることです。

定着したとき(マスターしたとき)以降は、それまで練習していたときのイメージをたどりながら打つことはしていません。
頭の中で言葉や文を読みあげながら、それに追従して指が勝手に動くようになっています。
いくら慣れてきたからといっても、打ち間違いは少なからずでてくるものです。
その時はまたイメージを再確認することを繰り返すうちに、さらに精度があがってゆきます。

タイピングソフトの中ではQWERTY・・・、ASDFG・・・を練習させるものが売られています。
が、それらソフト開発者たちはタッチタイプをちゃんとマスターした人だろうかと疑念を持ってしまいます。

・ポイントを掴んでしまえば、両手がキーボード上で交差することは「合理的ではない」と、
  自然に各指の守備範囲を決めることに落ち着いてきます

下図のような指の配置図をよく見ますが、基本はこれです。(主要なキー配列は歴史ある英文タイプライターと同じです。)
大事なことですが、なにもこれにがんじがらめになることもありません。
いろんな年代の人を見てきてわかったことですが、
その人の個性はそのまま指に現れますから個性を生かすためにもその人向けにアレンジしてかまわないです。
一番重要な、習い始めの取っ掛かりの段階で嫌になってしまったら元も子もありませんから。
むしろいろいろ変えるべきだと考えていますし、そのように指導・実践してきました。

ホームポジションの意味がわかってくれば、
そのほかの指の守備範囲は人により指の動き易さに違いがあるので、無理に強制することもありません。
薬指、小指が大変ですから・・・。
よく、「絶対にキーボードをみちゃだめ」という記述をみることがありあますが、
私の経験からいっても、そのことが却ってストレスになりかねませんので「見てもかまいません」と、指導してきました。
それが弊害になったことはありません。
その人の進捗に応じて、みることを減らしていけばいいだけのことです。
上達してくると自然と減ってきます。自然にまかせろということです。

人というのは100人いれば100通りの個性があって、
習得が一番の目的なのですから最も大事な取っ掛かりの段階で挫折することのないようにするには、
それこそ柔軟に何でもありと思うことがポイントです。

参考例:
キー配列

訓練が進んでさらに動きがスムースになれば、より動かし易い方法に変えていくこともなんら問題ありません。
とくに薬指、小指になるとおもいますが・・・。

文字にすると以上のようなところです。
各個人の性格、指の柔軟度、神経の活性度の進捗は人さまざまです。
それに合わせますから訓練法もさまざまになります。
よって画一的に方法を述べられないことはご勘弁ください。
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 7.これはとういうソフトはあるか? 

残念ながらいまだいいソフトにはめぐり合っていません。
そこそこいいなぁというのもありますが、使い勝手がいまひとつだったりしてお勧めできるものはありません。

タッチタイプのソフトがいろいろ出回っています。
ゲーム性が強いもの (宣伝文句にゲーム感覚、音がでる、射撃、・・・とかの文句があるもの) は
初期の段階で使うのは避けたほうが無難でしょう。急かされるものは、打てるようになってからにしましょう。

ソフトが基本を教えてくれるというものではありませんから・・・。

また余談ですが、数千円以上の値段がついているものがあります。
「タッチタイプのソフトでその値付けはないでしょう」という感じがします。


あくまでも指とその動きを覚える脳みそが獲得するものです。
指の動きのイメージを固めるために、補助的にちょっと使うだけのものと考えています。
いくつか有料、無料のソフトも試してみましたが、いまだ推薦できるソフトには出会っていません。
どなたかいいソフトの情報を教えていただけましたらうれしいです。

基本ができた後で入力速度を上げるための訓練に有効かなぁというソフトはいろいろあります。
初期段階で、しかも独学でマスターしようとする人向けのソフトはなかなかないのが現状です。
なにかのソフトを使ってみて、それがもとでいやになってしまったら元も子もありません。

※※※※※※※※※※※※※※※※※
  一つ見つけて評価をしています。
ここで名前を出してあとで「よくなかった」というのではご迷惑ですので名前はだしませんが、
よかったらご紹介したいと思っています。
※※※※※※※※※※※※※※※※※

適当なものがないならあえて使う必要もありません。
Windowsなら無料でついてくるメモ帳(Note Pad)が必要十分な機能をもっていているのでこれを使ったほうが賢いです。
マイペースででき、イライラもありませんから。
入力ミスも画面上に現れますし、
あらかじめ何かの単語、短い文(ジャンルは好きな分野でOK)を一行表示させておいて、
その下の行で同じ文になるように練習するなど方法は自由自在です。

ただ、メモ帳といっても簡単なワープロであるので、変換の方法、削除、変更などの基本操作ができることが
前提条件にはなりますが、それらはちょっと練習すれば身に付くのでそんなに障害になることはないでしょう。

タッチタイプを習得したい人はすでにそんな基本的な操作はマスターされていて、
もっと早く入力したいというような人でしょうから、的外れなおせっかいだったかもしれません。
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 8.ひらがな入力か、ローマ字入力かを決める  

話が前後して恐縮ですが、始める前にひら仮名入力にするかローマ字入力かを決めなければいけません。
すでにワープロでひらがな入力をやっていてある程度打てる人以外は、ローマ字入力をお勧めします。

理由は簡単です。
数字は抜きにしてもひらがなだけでも50、
アルファベットも含めれば76個ものキーの指の動きのパターンをマスターするのは容易なことではありません。
それとホームポジションをキープしながらキーボードの隅から隅まで指を動かさなければならないことは、もはや拷問です。

ローマ字入力なら26個(実際は使わないキーもある)で、
しかもそれらがホームポジションに集まっていて、このほうがどれだけ楽か体験してみるまでもありません。
キー入力自体が職業になっていて、とにかくスピードが要求される人でもなければあえてひらがな入力を選択する理由はないと考えています。
とはいっても「ローマ字がよくわからん!」という人も見えるわけでして、その場合はひらがなを選択しなければならないケースもあります。
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 9.余談ですが 

ネット上を検索していると、タッチタイプのハウツゥーが書かれているページをみることがありますが、
疑問に思うことが時々あります。
「この筆者はほんとうにタッチタイプをマスターされているのだろうか?」・・と。
これまでにみたページの中でこれはというものをメモしてこなかったのでここでご紹介できませんが
機会があればまた追加情報として掲載していきます。
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 10.まとめ 

まず、「身に着けよう」とする意欲が前提条件です。やはり何事も「やる気」がないことにはどうにもなりません。

くどいようですが年齢は関係ありません。
特にご年配のお方は年齢を気にされているのですが、ナンセンスです。
もっとも、すべてを独学でやろうとするとポイントを掴むまでに多くの時間がかかり途中で投げ出しかねませんので、
もし教わる環境があれば65歳を過ぎた人でも、小学生でも、はたまた家にキーボードさえない人でも、
短期間にポイントを習得できるものです。
ポイントをつかめばだれにでもできるものです。
特殊な技術でもなんでもありません。
自転車に乗れるようになった感覚と近いものがありますが、
自転車はその瞬間からみるみる上達してあっというまにガンガン乗れるようになるのですが、
残念ながらキーボードはそんなに早くは上達はしません。
ポイントはつかめてもキーを打つのが楽しく実用になるには半年とか一年とか長い時間がかかります。
というのはこれでいいという上限がないからです。
もっと間違わずに、もっと早く・・・といくらでも目標をあげられますので。

 どのくらいでポイントがつかめるのか
コンピュータはおろかキーボードにもさわったことがない人でさえ、
週に90分ちゃんと教われば一ヶ月でできるようになります。
暇な時間はご自分で紙の上のキーボードで、もっぱらイメージトレーニングをしてもらうことにはなりますが・・・
いつでもキーボードに触れる環境がある人なら、そんな恵まれた話はありません。

もちろん一ヶ月そこそこでバリバリ打てるようにはなりません。
しかしポイントは一ヶ月で習得でき、間違いながらでもゆっくりとタッチタイプができるようになります。
基本ができればしめたもので、あとは時間を見つけて半年、一年とブラッシュアップしていくだけのことです。
この時間は結構かかります。
人によって時間の取れ具合とか、意欲とかで個人差が出てきますが、
そんなことはほっといて「人は人」と開き直り、ご自分のペースで継続すればいいです。

 先生の教えるノウハウをチェック
逆に一ヶ月教わったがポイントが掴めなかったというケースも十分に予想されます。
不幸ですがそんな場合もでてくるでしょう。
しかし、決して生徒さんの側の問題ではありません。
ちょっと酷かもしれませんが「教える側にノウハウがなかった」とさっさと見切りをつける判断材料になるでしょう。
先生がいくらバリバリ打てたとしても「教えることができること」とはまったく別問題だからです。

名プレイヤー、名コーチ・名監督にあらずです。
元巨人軍・長島監督の有名な逸話があります。
選手にバッティングのコーチをしている場面で、
彼は 「いい玉がきたらこういう風にためといてスコ〜ンと打つ」、
全員口をあんぐり・・・・。
彼は自然にできてしまうかも知れませんが、そのノウハウを人には教えることはできなかったということです。

タッチタイプの場合も特に意識もせずに知らぬ間にできていた人が少なからずいます。
この人たちはいくらバリバリ打てても人に教えることはできません。

  ■ 小学校のパソコン授業 ちょっと変!? --> こちら
  ■ NECキーボードのホームポジションに「ぼっち」をつける方法 --> こちら

【 おまけ 】
タッチタイプの運指を披露されている良質なビデオを見つけたので、ご紹介します。
実際の指の動き、手の動きが記録されていて、参考になると思います。
細かいところはスピードが速くて見づらいかもしれませんが、雰囲気がとてもよく伝わってくる優れたビデオだと思います。
指の動きを見ていると、相当に早く、しかも正確に打てるお方だと思います。

ワープロソフト(例えばワード)などで、文字の大きさを大きくしてデモンストレーションに使っていますが、
下手なソフトを買うより、またインターネットで無料でできる検定向けのアプリよりよほど賢い方法だと思います。
前述したように、Windowsなら無料でついてくるメモ帳でもなんら遜色はありません。
文字サイズも大きくできますから同様な使い方ができます。




もう一つ、これは本当におまけですが、
このビデオは特殊な仕事用のキーボードを使っているので、本ページの主旨とも合わず意味がないかもしれません。
しかし、達人技によるタッチタイプの雰囲気を堪能していただけると思い、ご紹介します。

「スピードワープロ研究所」 超高速入力キー「ステノワード」 (・・・リンク切れ)

タッチタイプ超高速入力キースピードワープロ研究所ステノワード.flv

消えた動画の代わりですが、会社も立派になりました。
【スゴ技】驚異の早打ちタイピング 文字放送って人が打ち込んでたの?


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 ■ 耐震偽装はこちらです --> まとめページをアップ   2006.10.20
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