Microsoftとウィルス対策ソフトメーカはつるんどるのかぁ!?  2003.11.25


    そんなことを連想させるこのごろです

    ちょっと過激な題にしたのも「あんまりだぁ・・」という実態があり誰かがなんかいわないと状況は一向に改善しないと思い、Microsoftを批判するページにしました。 

    なんでウィルス対策ソフトが必要なのか?

    我が家にも Microsoft に依存しないコンピュータがサーバとして動いていますが、しかしその他のパソコンはWindowsとそれに依存せざるをえないソフトが稼動するコンピュータたちです。
    いくら批判をしたところで Windows 依存のソフトを使わないとどうにもならないところまで引きずりこまれているわけで忸怩たる思いはあるのですが、それでも「このままではいかん!」とページを書いているところです。

    現在では我が家の Windows マシンのすべてにウィルス対策ソフトをいれて、一週間に幾度かパターンファイルの更新をしてすべてのファイルのチェックをやっています。
    これはこれで意味のあることでいいのですが、でも「ちょっと待てよ、何か変じゃない!?」と思うようになってきています。

    セキュリティの情報を得て、自分でも仕組みを理解して自分でできるウィルス対策をしているのですが、Microsoft のホームページを見ることがあり唖然としました。

    「パソコンをまもるための3つの手順」というページでまことしやかに書かれています。



    Microsoftのホームページからの抜粋の例です・・・。
    「Windows (MS03-039) と Internet Explorer (MS03-040) の弱点を悪用する方法が公開されたため、悪質なワームの発生の可能性が高くなっています。 あなたのパソコンを守るために、このページで紹介している対策を至急実施してください。

    この文面で気に入らないのは欠陥を「弱点」と言い換えているし、「あなたのパソコン」といっているが確かにキーボードとかディスプレイとかコンピュータの箱はなるほど私のものに違いない。しかし、その中にはいっている肝心要のもっとも重要な MicrosoftのWindows ソフトの所有権はわれわれ顧客には微塵たりとも与えられていない。そのことを棚にあげといて、「Micosoft さんよ、あんたの所有物を金を払って借りているだけ」なのになんで『わたしのパソコン』といえるんでしょうか。私にはさっぱりわかりません。

    実際上、顧客がソフトの欠陥を見つけたとしても「Windows ソフトの中身を解析することは違法だから一切触るな」とMicrosoft は契約文で謳っていて、顧客はお金は払っているのにかかわらず全く手も足も出せず、ひたすら黙るかあきらめるしかないのが状況です。
    もちろんクレームを受け付ける窓口はあるが、個々のコンピュータに依存するような話は受けないし現実的には個々顧客レベルであきらめているか、ほかに乗り換えているかで対応しているのが現状ではないでしょうか。

    仮に話をきいてくれそうになったところで、それは「製品の仕様です」という究極の逃げが出てきて、簡単に「欠陥」だとは認めるともおもえません。

    結局、顧客には所有権もない、解析しちゃダメ、自分で直すことも禁じられている・・・ということになり、「ただただ、がまんして黙って使えっ!」ということになります。


    そもそも責任はどこにあるのか

    以上のことから欠陥を直すのは Microsoft にしかできず、必然的にその修正の責任は100% Microsoft にあるはずです。なのに、そのことは棚に上げといて「あなたのパソコン」といって責任をうやむやにしているのは全く言語道断です。

    かれらの発想は「使わせてやっとるのになんか文句ある〜ぅ!?」、「いやならいいんだよ、いやなら・・」というものでしょう。

    昔からよく言われるように「コンピュータ、ソフトがなければただの箱」。
    これはけだし名言です。じつに本質を突いていて、いまではコンピュータといえばハードウェアではなく、中にはいっているソフトウェアがどういうものが入っているかで判断しているはずです。そのくらい重要な位置を占めています。

    ソフトについては「使用権」という訳もわからないものを勝手にこしらえて、それを顧客に押し付けています。いやなら開封せずに返却せよとこれまた勝手で一方的な契約文にしているのが現状です。

    所有権は絶対に渡さない。中をみたら違法だ!!
    いまではマイクロソフトだけではなくほとんどのソフトが「それに倣え!」と同じ契約文にしています。

    この文面だけひとつとってもこのとおり、まるで第3者が高みの見物のごとく言っていて、「いったいこのすきだらけの雑な製品を作ったのは誰なんだ!? Microsoft よ、あんただろう!!」

    また、・・・弱点を悪用する方法が公開されたため、悪質な・・こん書き方がされていますが、
    これは「マイクロソフトが正義の味方で、ハッカーが悪者??」これに似たような論理はどっかで聞いたことがあります。
    私もクラッカーたちを正当化するつもりは毛頭ありませんが、でもなんでクラッカーがいるのか、生まれるべくして生まれているのか、そうさせている反対側はどうなのか、などなどちゃんと考えないと事の本質が見えてきません。

    ちょっと飛躍するかもしれませんが「アメリカは正義、反抗するものはすべて悪」とブッシュがいっていますが自分のことは棚にあげといて自分に都合の悪いものを悪にしたてあげる勝手な発想はマイクロソフトもブッシュも同じであると考えています。
    いずれも巨人という共通点がありこのような振る舞いをいしてもだれも文句を「言えない」、「言わない」、「言わさせない」ということだと思います。

    困ったモンです。本当に・・・


    さて前置きが長くなりましたが、本題です。
    といってもまた愚痴が出てきそうですが

    前述のMicrosoftが言うところのパソコンを守るための3つの手順とは、

      @ファイアウォールを利用
      AWindowsUpdate の使用
      B最新のウィルス対策ソフトウェアを使う


    とあり、一見すると「なるほど・・」と思えるような書き方ですがちょっと待った!・・・・私のぼやきです。

      @のファイアウォール・・・はWindowsXP SP2 になってから内臓されましたが、XP 以外の人はファイアウォールのソフトを買えという事でウィルス対策会社の名前がずらっと並んでいます。無料のがあるので最低限これはいれときましょう。

      AのWindowsUpdate・・・については最近の Windows で、しかもブロードバンドを引いている人は恩恵をうけられるが、そうでない人にとっては無縁の話になりかねません。それは何十分、何時間もかかって電話をかけっぱなしにして Update なんかやってられないからです。 常時接続・ブロードバンドでない人にとっては事実上無理でしょう。

      それと Windows95 を持っている人は update の対象にすら入っていません。すでに見捨てられています。
      しかし Windows95 でも十分な機能の人も少なからずいるはずで、私もその一人です。
      というのも昔のマシンはスペックが低く新しい Windows では重たくて動かないから Windows95 のようなソフトが逆に重宝されるのです。

      Bのウィルス対策ソフトを使う・・・については@と同様に「あんたら結託しとるのか!?」といいたくなるような実態です。

      ウィルス対策ソフトといってもばかになりません。パソコン1台に1本買わなくてはならないし(大口のところはサイトライセンスがある)そして買ったらずっと使えるものではなくわずか数日で古くなりパターンファイルとかエンジンを更新していかないと役立たずの単なる箪笥の肥やし、いやハードディスクの肥やしになってしまう厄介なものです。そのために毎年更新料を払い続けていかざるを得ない実に巧妙な仕掛けがつくられています。これも無料のがあるので最低限いれときましょう。




    それを承知でやむを得ず実践しているのが我が家なんですけれど、こんな構図が見えてきます。

      1.Micosoftの開発陣の能力の上をいくハッカーたちが世界中にごろごろいて、雑に作られた製品の欠陥を情熱をもって研究している

      2.Micorsoftには欠陥があろと雑だろうが発売日にあわせて新製品をだそうとする Microsoft の困った企業論理がある

      3.雑な製品を棚に挙げといて、その部分を他のウィルス対策ソフトメーカにやらせて両者は互いに「Win-Win」の関係になってしまっている??


    Micorsoft としては雑であってもそんなもんは気にせず、あとはゆっくり WindowsUpdate をつかって直していけばいいんで、当初の期限どおり見切り発車で発売できるもっとも大きなメリットがあるし、ウィルス対策ソフトメーカにとっては Microsoft製品にいっぱい、い〜っぱい欠陥があればあるほどソフトが売れてこんなうれしい話はない・・というきわめて邪悪で危険な関係になっているのではないか推測されます。
    現状をみればそれ以外に考えられません。

    もっと勘ぐれば、アンダーグラウンドでは一部のハッカーがウィルス対策会社とつながっていてもなんら不思議はなく、そうだとすると Microsoftはいい加減で雑に作って出荷して、これをハッカーが楽しんで欠陥を見つけてウィルスをつくり実際にばら撒いたところでそのウィルスの詳しい情報をウィルス対策会社に流して報酬を得る、ウィルス対策会社はその情報があるからすばやく対策ソフトが作れ、すぐに発表できるのでその会社の評価はあがり、世の中がいっぱい混乱したほうがたくさんのソフトが売れるという3者が「Win-Win-Win」「Happy-Happy-Happy」の間柄になっているのではないかと懸念をもっているこのごろです。

    結局なにも知らない顧客が餌食になっている

    人間の考える著作物であるソフトウェアに完璧を求めるのは酷ということは、自分でも作っていて理解はしていますが、でも企業としていつも最善の努力をしてたまたま欠陥がみつかったというならだれも文句を言う人はいないでしょう。

    ところが Microsoft の場合は新製品の発売直後にサービスパックという欠陥をなおす修正ソフトがだされることがあり「いったいなにやってんの!?」といいたいところです。

    ここからは余談です。
    私のところでは今でこそ主力が Windows ですが、もともと Windows がほしかったわけではなく全世界で共通でつかわれ標準機となっているいわゆるIBM互換機(日本ではちょっと前まではDOS/V機 ”どすぶい”と呼ばれていました)が使いたくて NEC から IBMのDOS/V に乗り換えたのでしたが、ビルゲイツが持ち前の商魂であっという間にDOS から Windows へと一大帝国を築きあげ全世界が Windows 一色になってしまいました。

    年齢がばれますがコンピュータとかかわり始めた当時は NEC が初めてだしたTK-80という組み立てキットで、自分で半田付けをして機械語をシコシコと入れたものでした。

    それは1976年に発売され即購入しまして、それでコンピュータの基本を知ることができわけでその意味ではずいぶんお世話になりました。
    当時課長決済で買える10万円をちょこっと切る値段でしたが、現在のコンピュータの性能・価格の比較でいったら1000円でも誰も買わない代物です。電卓についているテンキーに毛が生えたものと、8セグメントの LED が8つ(ちょうど8桁電卓とおなじ表示装置)が付いているだけでした。当時コンピュータといえば大企業か大学ぐらいしかなく、個人で初めてコンピュータがもてることは一大センセーショナルなことでした。当時企業も購入し大ヒットになりその後の NEC の発展のもとになりました。

    しかしコンピュータの基本原理はあれから何もかわっていません。というよりそれよりも30年も遡った1946年にハンガリー人の天才ジョン・フォン・ノイマンによってノイマン型アーキテクチャーという今使われているコンピュータの設計をした当時から基本はなにも変わっていません。

    現在では見かけは派手なディスプレイがあったり、信じれないぐらい小型・省電力になったり、超高速になったりはしていますが、基本原理になんら変化はありません。


    こんないきさつからコンピュータにはかかわってきましたが、現在の我が家では一部のコンピュータを除いて Windows に引き込まれしっかりMicrosoft とそれに依存するソフトメーカの餌食になっています。

    こんな現状の中でも、反骨精神で何とか知恵をしぼり賢い消費者になろうという趣旨でいろいろ書いていきたいとおもっています。
    Linux もそのひとつで、そのほかのフリーに使えるソフトも活用したいところでご紹介していこうと思っています。

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