2019.10.7 2004.2.23初版

    メビウスPC-MT2-S3 リカバリ・USB接続外付けハードディスクを使った禁断の技

    メビウスPC-MT2-S3 無手勝流リカバリ  2004.2.23
    USB接続外付けハードディスクを使った禁断の技をご紹介します

    このページの記述に関して、各メーカに問い合わせることは一切できません。
    そして私もお答えすることはできませんのでご了承ください。
    また何の保障もありませんので、技術的興味がある方はご自分の責任で実施してください。


    【 MURAMASAシリーズ PC-MT2-S3 】
    このコンピュータはCD-ROMはおろかフロッピーすら付いていない為に非常に軽量薄型でモバイルの要件を満たしています。
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    通常はネットワークに接続しているので何の支障もないのですが、いざWindowsの再インストール(リカバリ)をやろうというときに難問が発生します。
    シャープ純正のCD-ROMを購入すればすんなりいくでしょうが、しかしこれが31800円とベラボウに高く、他社製品のブート可能なCD-ROMでもそこそこな値段がしますし、ちゃんとブートできる保障もありません。

    【 表1 】 実際には確認していませんが、ネット上では他社製品についてこのような情報もあります・・・ご参考まで。

    Panasonic
     KXL-RW40AN ・・・OK
     KXL-CB20AN ・・・OK
     KXL-CB30AN ・・・OK
     KXL-CB35AN
     KXL-C005 ・・・?
    NOVAC 
     Stationシリーズ ・・・すべてOKのよう?

    ほかにUSB FDDは機種を選ばないよう?
    東芝 PA2660 ・・・・OK



    リカバリについてはネットワークインストールをやるべく準備をすすめていたのですが、いろいろ障害があり実現には至ってませんでした。
    いつハードディスクがいかれるかわからず、しかしリカバリできる環境だけは早急に作っておこうと密かに暖めていたアイデアを実行に移してみました。

    使うものはすべて家に転がっているもので、簡単にブートできる仕掛けができないものかと試したらあっけなく成功しました。
    以下はその記録です。


    【 表2 】 必要なもの
    必要なもの メーカー 型名 コメント
    CD-ROM SONY CDU611
    1997年製
    中古品:300円。・・・一般的には不燃ゴミといわれています。
    近所の中古屋で見つけて買ったものでCD-ROMとしてはごくごくありふれたものです。
    ということはATAPIのものならメーカ、型番が不問のような気がします。

    USB接続外付けハードディスク
    Melco DUB2-B40G 特価で購入。現在は生産終了。
    メーカのサポートいわく「この機器からはブートできないっ!!」とはいってましたが・・・・・。

    できるんですねぇ、これが・・・・

    ブートができるので通常のUSB CDドライブとしてももちろん完璧に機能します。

    いままで他のコンピュータの外部ディスクとして使っていたものです。
    実はひそかにこの実験に使えるのでは?という目論見があったので、開店特価のチャンスに購入しておいたものです。
    問題は基盤上のコントロールチップに何が使われているかにかかってくると思われます。
    MelcoのはSMSC社製USB97C201-MNが使われています。情報はここです。http://www.smsc.jp/news/020225USB97C201.htm
    IC引き抜き冶具 AMP 58113-1-D たまたま家にありましたがこんなものは一般的ではなくケースに付くキズを覚悟すれば先の薄い幅広のドライバーでもできそうです。【 図4 】に写真を載せておきました。
    ポイントは幅が広いものの方が無理がかからずGoodだと思います。

    【 図1 】 SONY CDU611 ・・・いわゆるゴミです。しかし立派に名誉回復して現役復帰しました。あんたもエライ!。
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    下図のUSB外付けハードディスクDUB2-B40Gは放熱と回転振動が気になっていて、それが縁で分解することになり、あらぬ方向に発展しました。原型をとどめないという・・・。
    開店祝いのご祝儀と世代交代の処分品という位置づけで半値以下の大々特価でした。
    これでUSBハードディスクとUSB CD-ROMの両方が破格値でゲットできたことになりました。また他の応用も考えられますのでなかなかの優れものです。

    【 図2 】 メーカも予想してない使われ方をしたUSB外付けハードディスクDUB2-B40Gです。スグレものです。
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    【 作業手順 】

    まず、MelcoのDUB2-B40Gを分解します。中を開けるのが目的です。

    ********************************* ご注意 *******************************
    当然にこの時点でメーカ保障はなくなりますので、保障期間終了したものでトライするのはいうまでもありません。

    分解の前に、電源コンセントを抜いておくのは基本中の基本です。
    150V以上に充電された部分が丸見えですの感電します。


    分解方法はプラスチックのケースが6個の爪でパチンパチンとはめ込んであるだけなので、上蓋から出ている両側6箇所の爪を少し内部に押し気味で上下の蓋の隙間を徐々に広げていけば難なく分解できます。

    力を加減してゆっくりやれば、ケースに傷も付きませんし、爪も壊れることもありません。


    【 図4 】の冶具使えばケースにキズも付きませんし、また代用品のドライバーのようなものでも爪はしっかりしているので力を加減さえすればベキッとおれることもありません。
    ハードディスクはケースの中にただすっぽりはまっているだけで固定はされていません。

    作業としてはいたって簡単でハードディスクから2つのコネクタ(電源、IDE)を外して、代わりにCD-ROMをつなぐだけです。
    コネクタの向きも間違えようがないでしょう。

    CD-ROMのマスタ/スレーブのストラップをマスタもしくはC/SでもOKかもしれません。
    CDU-611ではケーブルセレクト(C/S)でOKでした。

    CD-ROMはトレイの開け閉めがあるので物理的に中には入れられないので【 図3 】の電源部に電気ショートを防ぐ絶縁用の厚手のプラスチックとかビニールとかをしいてその上にCD-ROMを転がしておけばOKです。

    くれぐれも電源部をショートさせないことと、感電には気を付けてください。
    スイッチング電源なので150V以上の充電部があります。

    【 図3 】 写真では見づらいですが上蓋に左右で6個の爪があります。写真の下のほうに電源部が写ってます。
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    【 図4 】のウエスタンディジタルのハードディスクは使わないので衝撃が加わらないように保管するか、どこかのコンピュータに流用してもいいでしょう。

    この写真の左側の黒いのが今回使用した冶具です。
    注文したかのように「ピッタンコ」でした。穴の開いた平らの方を隙間に差込み爪をすこしづつはずしていきます。
    AMPというその業界では超有名な会社の製品58113−1−Dで、本来は熊手のような先端を使いICチップを引き抜くものです。Made in U.S.A.です。


    【 図4 】 IC引き抜き冶具とWD400 40Gbyteハードディスク。もっと静かなそしてデカイのに交換もできちゃいます。 
    成功したら別途レポートします→ここ日立HDS722516VLAT20の160GBハードディスクに換装しています

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    これで終わりです。
    ちょっといじった経験のある方ならば他にもいろいろ応用できることがわかると思います。
    いじり倒して隠れた機能を存分に活用してみてください。 Be happy !

    おまけとして、BIOSから起動した画面の情報です。2番を選択すればリカバリが始まります。
    事前にマニュアルにしたがって、BIOS設定を変更する。詳しくはコンピュータの取扱説明書を参照。


      @Load Setup Defaults ・・・BIOS設定をを初期値に戻す
      ACD-ROMから起動できるようにブートの順番を一番上にする
      B設定を保存



    この最初の画面でWindows Millenniumのメッセージがひっかかったのですが、WindowsMeのことではなくちゃんと「WindowsXPのリカバリCDである」ということでした。こんな紛らわしいメッセージを出さんどいてほい〜わ、シャープさん!


      Microsoft Windows Millennium Startup Menu
      -----------------------------------
      1. PCMCIA CD-ROM(CE-CD02)
      2. USB    CD-R/RW(CE-CW05)
      3. USB    DVDROM/CDR/CDRW(CE-DW02)

      Enter a choice:

      F5=Safe mode Shift+F5=Command prompt Shift+F8=Set-by-step confirmation [N]


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    ※※ お知らせ 耐震偽造で新たな展開になっています ご興味があればごらんください・・・まとめページをアップ  2006.10.20  
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