MPG3409AT
    ハードディスク MPG3409AT が逝ってしまった 2003.12.3 2004.4.22Rev.
    ※リンク切れを修正しました。2021/05/25。


    圧倒的故障率で世間を騒がせた富士通
    こんな痛い目にあってコリゴリ、もう買わない!!

     しばらく席を立って戻ってみると、
    C3機がハングアップしていて「ハードディスクのアクセスランプが付きっぱなしになっとる!」 と、冷や汗がどっと出てきました。
     これまでもハードディスクの故障パターンを見ているので「こりゃ、ダメだ!」と直感しました。
    念のため再起動をかけてもダメで、確認のためほかのマシンに入れてチェックしたがやはりダメでした。

     しっかりデータを抱いたままいってしまいました・・・・トホホ。
    データ整理をやりかけていた矢先のできごとでショックでした。
    わずか2年3ヶ月の寿命でした。

     去年だったか富士通製のハードディスクが大量に不良だということは知っていましたが、 うかつにも我が家のも該当することを知ったのは壊れた後でした。
    「後悔先に立たず」とはこのことです。

     購入の決め手はちょうどSeagate製のハードディスクが壊れたので、  それではと国産メーカの富士通が目に入り購入しましたが
     とんだ時限爆弾が仕掛けられていたということです。

    業界ではソニータイマーは有名で、ある時期が来ると壊れることの隠語になっていますが、
    富士通にも当てはまりました。

    「まだ発生していないから安心だ」とか「どこのハードディスクかわからん」という人がいらしたら>
    とにかく確認することをお勧めします。遅かれ早かれ時限スイッチがはいるからです。

    今回我が家で不良になったハードディスク:
    Fujitu、Made in Thailand
    MODELMPG3409AT -EF ID:YFIM
    PART NO.CA05761-B54200EF
    SER. NO.VH06T160ETH6  DATE 2001-06

    CIRRUS LOGICの型番CL-SH8671-450E-A3 
    型番の末尾が、A6以下のものがあぶない?

    該当機種:
    MPG3153       
    MPG3204
    MPG3307
    MPG3409
    そのほかの該当機種はここBraverを参照し、詳しくは販売店などにお尋ねください


    富士通が出していた案内です。
    ここには「まれに発生」とありますが、
    すでに富士通はこの処理に300億円をつかっているとのことです。
    不良情報はネット上に山ほどあります。
    平成14 年7 月24 日
    富士通株式会社
    FMV シリーズ/PRIMERGY の内蔵磁気ディスク装置の不具合に関する重要なお知らせ
    当社のデスクトップパソコン「FMV シリーズ」/IA サーバ「PRIMERGY 」の一部において、 高温多湿の使用環境で長期間使用した場合、まれに内蔵磁気ディスク装置に不具合が発生することが判明いたしました。そのため、信頼性の確保のために対象となる製品について必要かつ適切な対応を実施いたします。
    不具合の原因は、内蔵磁気ディスク装置のコントローラLSI に一部不良品が混在していたためであり、これにより電源投入時の起動不良や稼動中の磁気ディスク装置が認識されないなどの現象が起こる可能性があります。
    【個人のお客様向け対象製品と対応方法】
    ・対象製品
    ・FMV-DESKPOWER ME5/655 、ME5/657 (2000 年9 月から2001 年1 月製造分の一部)
    ・対応方法
    「富士通パソコン情報サイトFM-WORLD 」(http://www.fmworld.net/)にて詳細をご案内させていただくとともに、下記、お客様お問合せ窓口にてご対応させていただきます。
    [お客様お問合せ窓口]DESKPOWER 内蔵ハードディスク専用受付窓口
    フリーダイヤル 0120 −20 −XXXX
    <受付期間> 2002 年7 月24 日〜2002 年12 月20 日
    <受付時間> 9 :00 〜20 :00 (平日)
    9 :00 〜17 :00 (土、日、祝祭日)
    【企業のお客様向け対象製品と対応方法】
    ・対象製品
    該当磁気ディスク装置を搭載した、FMV デスクトップシリーズ(2000 年10 月から2002 年5 月製造分の一部)、PRIMERGY (ES200/ES210/TS120/TS125/B125 の一部)、及びその他システム製品の一部。
    ・対応方法
    対象となる製品をお使いのお客様に対し、個別にご相談の上、必要かつ適切な対応をすすめさせていただきます。
    以上

    不良の原因がわかった
    不良の原因はコントロール基盤上のCirus Logic製のLSIに集中していることが明らかになりCirus Logicを訴えた。しかしそのLSIの不良の原因は、LSIの製造法にあることが解った。
    そのLSI製造会社Amkor Tecnology社をCirus Logicがを訴え、富士通に反訴したが、しかし、さらに調べると、さらに原因があり、パッケージを封止する材料そのものに原因があることがわかった。
    そのパッケージ材料を生産したのは住友ベークライトであり、厄介なことに同社は封止材では圧倒的シェアを持っていて、問題の封止材料を使ったLSI はハードディクスコントローラに限らず、他の多数の製品にも及ぶことが判明した。

    詳しく解析して、材料に含まれる赤リンがイオンマイグレーションを加速しピンとピンの間をショートされ、高温下で現象が加速されることなどがわかった。
    その後LSI製造では、赤リンが含まれる材料を使わず、マイグレーションが起きにくいように、ピン間の電位差が小さくなるようなピン配列に変更する対策をとっている。

    データが詰まったままなので、何とか取り出そうとトライしてみます。
    10万円ぐらいで取り出してくれる業者があるようですが、ほぼ原因が特定されているのでとりあえず自前の設備でやってみます。
    成功したら続報でもお知らせします。

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