++ FMV DESKPOWER CE70G7のハードディスクが壊れた ++


2006.7.12初版

FMV DESKPOWER CE70G7のハードディスクが壊れた

カタ〜ン、カタ〜ン、と音がして初期画面のまま進まないトラブル。
ハードディスクを取り出して、他のマシンで確認したところ、
ハードディスク単体の不良と確認された。

ハードディスクの欠陥問題が起きてからは、
富士通はハードディスクの生産を止めてしまい、このマシンでは Western Digital WD1600BB がつかわれている。
どちらの写真も、並んでいる右側が壊れた古いハードディスク。
3年前の製造のものはすでに手に入らない。
同じ型名だが顔もちがい、うらの基盤が小さくなってICチップの集積度が上がっている。
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Western Digital WD1600BB
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【 分解方法 】
本体上蓋カバーはバックパネルの3本のねじをはずして、
3cmほど水平のまま前面パネルの方向にスライドして止まったところで、
後ろの縁を上に持ち上げ、カバーの両端をちょっと開き気味にすれば簡単に外れる。
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【 ハードディスクの交換 】
160GB のものがオリジナルでは付いているが、
これ以上の容量のものに付け替えることもでき、またメーカも好みで選べばいい。
ちなみに富士通に依頼すると4万なにがしの費用が請求される。
通常ハードディスクには保障をつけないが、
あるショップでは最長3年の保証をつけることができるのでそれを付けた。
これでちょっとは安心できるが、バックアップは欠かせないのはいうまでもない。

作業の詳しいことまでは書かないが、基本的にみな同じなので、ネット上でさがせる情報を参考にされたい。

【 問題点 】
このマシンを蓋をあけたままインストなどの作業をしていて、とにかく「熱い!」というのが第一印象である。
237Watt の電源も熱くなるし、
ハードディスクの据付場所も空気の対流が乏しいところにあり、
長時間運転した場合にいったいハードディスクの温度は何度になるだろうかと心配するほどである。

ホームページをみると、「見出しコンパクト&シンプルデザイン」を売り物にしていることがわかる。
が、しかし、こんな小さなケースのなかに高熱を発する部品をギュンギュンにつめこんだら、
熱の逃げ場がなく機器の寿命を早めることは容易に想像できる。
下図はハードディスクとDVDドライブを取り外した内部のようす。
ハードディスクを取り出すには、さきにDVDドライブを外す(ねじ2本)。
つぎに一本のねじでハードディスクを包んでいる金具が一本のねじで本体にとめられいるので外す。
後は金具ごと後ろにスライドすれば外れる。
その前にケーブを外しておかないといけないが、
このケーブルが固くて、無理をするとコネクタをこわしてしまうので要注意!!

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高性能のCPU・Pentium4 2.8GHz をつかっているので、その発熱もすごい。
吸気はCPUファンの上部がパンチングパネルになっていて、
そこから外気を吸い込んで中を循環し、すべての排熱は電源内臓の8cmのファン(12v0.15A)1個で排出している。
しかし、これがお世辞にも風量が多いとはいえず、
その結果電源内部も十分に冷えているのか疑問である。
おそらく、「静かさ、静音を優先させた」と思うが、
トラブルを抑えることに重点を置かないとヘビーユーザには厳しいと思う。
今回のトラブルの原因はハードディスク個体の当たり外れもあり、一概に決め付けられないが、
この排熱の悪さがハードディスクの寿命を短くしていることも考えられ、
これだけの熱量を発するにはコンパクトさが却ってあだになっているかもしれない。

※ ほかの機種でハードディスクが高温になる記事があった。
ANGIE WORKSHOP  さんの「水冷PCを空冷する」 のページにメーカー製水冷パソコンの記事があり、
ハードディスクが高温になっていることが書かれている。

■ FMV DESKPOWER CE70G7 ハードディスクが壊れていた --> こちら(ブログ)
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