++ iRATA 15"モニタから煙 3回目の故障 修理が成功! ++


2006.12.5 2006.11.28 2006.11.22初版

iRATA 15"モニタから煙 3回目の故障  修理が成功!

● サンケン電気 2SA770 が使えることがわかった 外に引っ張り出してファンで強制空冷 2006.12.5
● 東芝 2SA1941-O 異常に発熱し、画面が中央に縮まるので使えないことがわかった  2006.11.28
● 2SA473も放熱を強制すれば使える

ベークライトが焼ける焦げ臭いにおいがしてきて、「やばい!」と見たところ、やはりモニタが発生源だった。
これまで2回直していて、どこが壊れたかもわかっているので特段あわてることもないがそれでも厄介なことである。1988年に、香港へ行って一式買ってきた もので、18年も使っている年代ものの15インチカラーモニターである。
そのほかのトラブルはなく今でも現役で、サーバーマシンのモニタとして立派に活躍している。

【  壊れたオリジナルのトランジスターBDT62C 】

回路図もないのではっきりはわからないがどうも水平偏向回路に電力を供給している回路の一部のようだ。ロケーション番号Q448。
とにかくすごい発熱があるのにちっちゃな申し訳程度のヒートシンクしかなく発熱で基盤がこげている有様だ。設計がずさんであることがわかる。
台湾製であるが設計はアメリカのようで、CRTアッシーは東芝製である。

オリジナルのトランジスタ・・・・PH BDT62C (TO-220) ダーリントンタイプらしい
BDT 62C PNP - DARLINGTON / 120V / 10A / 90W
オリジナルの壊れたトランジスタ 起こした周辺回路図

例によってまた同じ場所のトランジスタがショートして、その結果基盤のベークライトが焼けたものである。
なんせ台湾製で、回路図ももちろんないので勘とテスターで修理をしてきた経緯がある。 代替品として 2SA473 PNP型を見繕って放熱できるように取り付けたが、 30V3Aだったので耐圧もコレクタ損失10Wもちょっと小さかったようである。


【 東芝 2SA1941-O 異常に発熱し、画面が中央に縮まるので使えないことがわかった 】
2SA1941-O 用途=PA、Vcbo=-140V、Vceo=-140V、Ic=10A、Pc=100W、hfe=80-160、ft=30MHz が見つかった
http://www.e-netten.jp/eleshop/cgi/search.cgi
しかし、異常発熱して使えなかった。また画面も中央に縮まってしまう。



【 2SA473も放熱を強制すれば使える 】
かなり高熱状態でも数年使えたのでもっと積極的に放熱していれば壊れずに使えた可能性が高い。




【 サンケン電気 2SA770 が使えることがわかった 】 外に引っ張り出してファンで強制空冷
60V、6A、40W とオリジナルに比べたら余裕がないが動作することを確認した。
ただ放熱は考慮しなくてはならないので、これまで内部のシャシーに取り付けていたが廃熱が十分ではなかったので、リード線を外に取り出してアルミのヒートシンクに直付けでマイクロファンで強制空冷できるように改造した。ファンには大体5Vぐらいの電圧を掛けていて、そよ風程度の風量なので風きり音などは一切聞こえない。

ヒートシンク取り付け用には3.5mmの穴を一箇所ドリルでプラスチックケースに開けて、ケースから1cmほど浮かしてビスで固定した。ヒートシンクには直付けでトランジスターが取り付けてありヒートシンクに電圧がかかっているが、スリッパを履いてほかにアースなどの金属部分に触れてなければ触ってもビリビリすることはない。また後ろに回ってさわることはないだろうから特に絶縁処理をしていない。

これで手で触っても触れる温度まで下げることができたので信頼性はぐ〜と上がるはずだ。


※長い間貢献してくれがが、ついに捨てることにした。(2011年12月29日資源回収)
   ■ VGAケーブル延長コネクタ 〜なければ自作すればいい --> こちら (ブログ)

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