TVチューナー付きキャプチャカードV-Gear SpeedTV 発熱がすごい  CPU パワーがないとコマ落ち 2007.5.29

    ビデオデッキが古くなったので録画された映像を保存しようとこのV-Gear SpeedTV をゲットした。旬は過ぎたようで近所の家電量販店で投売りをやっていた。安かったので衝動で買った。
    TDA8275、TDA8290、SAA7135HL/101の3つのPhilips・フィリップス社製のICチップが主要の部品である。とくに左側の小さなTDA8275とTDA8290は触れないほど発熱する。
    この2つのIC でシリコンチューナーを形成していて、左端のTDA8275がチューナーでその右隣がTDA8290で、IF復調をしている。いちばん大きなIC がSAA7135HL/101である。
    NTSCだけでなくPAS/SECAMの形式にも、また音声多重にも対応した世界中で使える優れものである。
    また、写真でもわかるように従来のアナログチューナーには必ず見られる巻き線コイルがひとつもない。パソコン内部は猛烈なノイズ発生源だが基盤をみてもシールド板すらない。
    ノイズの影響を受けにくいということを実証しているようである。

    なぜ発熱に気が付いたかといえば、たまたまテレビアンテナ線を付け替えるためにBNCコネクタに指が触れたときに生暖かいと感じたのがきっかけだった。
    通常、このような金属製のコネクタが暖かいと感じるような温度になることはなく、なんだろうとケースを開けて基盤に手を当てたらその原因がわかった。
    上記の3つのICチップの発熱がスゴイことがわかった。

    マニュアルには消費電力などの記述は一切ないがネット上にはTDA8275が1.3Watt の消費電力だとあった。
    長時間しかも自然空冷が十分になされないコンパクトなデスクトップパソコンではトラブルが起きかねないだろうことは十分に予想できる。それほどの発熱である。
    SpeedTV

    以下のように能書きをピックアップしてみると、たしかに価格の割には機能は豊富であることはわかる。
    ただし、この価格帯ではハードウェアエンコードを望むべくもなく、CPU パワーを使ってソフトウェアでエンコードするしかない。
    事前の知識として高性能なCPU でないと期待される性能は発揮できないことはわかっていたが、それにしても我が家の主力マシンであるVIA C3 1Ghz のふがいなさにしょんぼりである。とはいってもそもそもこのVIA C3の目的がこのような画像を処理する目的で作られているのではないので、そんなCPU にこのような作業をさせるほうがどうかしている。

    マニュアルをみるとハードウェア環境の要求度が高く、CPU はPentiumIII 1.2Ghz 相当以上でしかも、オーバーレイ(Overlay)機能があるビデオカード1240X768/24bit が必要と書いてあった。トホホ
    このカードの性能を最大限に引き出そうとしたらコンピュータ本体をそれにあったものに作り変えないといけなくなり本末転倒という情けない状況である。
    ・DivX5.2リアルタイム録画可能
      自社開発した強力なTV視聴/ビデオキャプチャソフト「SpeedVCR 2.1」を搭載して、最新DivX5.2フォーマットでのリアルタイム録画を実現し、長時間録画してもハードディスクの容量を小さく抑えます。
    ・シリコンチューナー「Philips 7135」採用
      次世代シリコンチューナー「Philips 7135」を採用し、散熱効果の向上により画質の劣化を抑えます。 ロープロファイルPCIに対応し、スリムPCやCUBE型PCケースでもTV視聴・録画、FM視聴を実現!
    ・FMラジオとワールドワイドな地上波放送方式に対応
      76MHz 〜108MHz周波数帯のFMラジオ機能を搭載しており、パソコンで作業しながらBGMにFMラジオを楽しめます。またNTSC、PAL、SECAM の地上波アナログテレビ放送方式に対応し、ワールドワイドで使用できます。
    ・ダイナミックデスクトップ機能
      お使いになるビデオカードがオーバーレイをサポートしていれば、視聴中のテレビ番組やビデオ映像を壁紙にすることが出来ます。他の作業をしながらでも、TV視聴を楽しむことができます。
    ・Microsoft Windows XP Service Pack 2対応
    ・予約制御機能
      録画終了後のシャットダウンやスタンバイへの自動移行機能をサポートします。 スタンバイへの自動移行を設定すると次の録画開始の2分前に自動的にパソコンをスタンバイ状態から復帰できます。
    ・Sony iEPG 予約対応
      インターネットブラウザ上から番組表を確認することができます。サイトにつなげれば、簡単に録画予約をすることができます。

    ・出かけ先の PC で手軽に番組予約の追加や変更ができる
      録画中でもオーバータイム(Overtime)機能を使ってインターネットより終了時刻を延長できます。番組の放送時間が延長されても、あわせて終了時刻をのばし録画できます。
    ・ミュート録画機能
      キャプチャーされている音声内容には影響なく、音声を出さずに静かに録画することができます。

    ・デインターレース機能
      通常のアナログ信号に採用されたインターレース映像をそのままパソコンのディスプレイに出力すると、画面のちらつきが発生します。「デ・インターレース機能」によって、画面のノイズを除去することが可能です。
    ・多彩なプレビュー機能
      ビデオのプレビュー画面に対し、小画面、大画面、全画面、更に独立したウィンドウまで多彩なモードが設定でき、独立したウィンドウモードの場合、「常に手前に表示」機能により、番組を楽しみながら他のウィンドウに覆われる心配はありません。

    ・独自のV-Gear BEE監視ソフト添付
      自社開発したMPEG4ストリーミング監視ソフトV-Gear BEEは、革新的なMPEG4フォーマットを利用して、より良いフレームレートと滑らかさ(Smoothness)をサポートします。常時監視モードで24時間監視可能。※別途WEBカメラが必要です。
    ・PowerDirector 3 ビデオ編集/DVD作成ソフトを添付
      CyberLink社PowerDirector 3ビデオ編集/DVD作成ソフトを添付し、カット編集に最適なタイムライン・モード及び30画面表示可能なストーリーボードモードというデュアル編集モードを搭載して、長時間編集も万全です。
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