++ シャープ ACアダプター EP-V80 分解 ++
2010.11.28初版
シャープ ACアダプター EP-V80 分解
分解の目的は、FAXモデムの電源アダプタに流用できないか?というのが発端である。
分解してみると単巻で、用途にはピッタシだ。
なのでトランスだけを使い、FAXモデムの電源アダプタになる。電圧もちょうどいい。
そもそもAC出力のアダプタというのはジャンク屋でもなかなか手に入らないので、稀少価値となっている。
SHARP ACアダプター EP-V80 DC 11V 280mA
コネクタの形状が汎用ではなく、イヤラシイ。
分解できたので、あとは欲しいサイズのコネクタ付きリード線(パーツ店で容易に手に入る)に交換することができる。
AC 単巻 11.8V(開放時)
ダイオード x4
コンデンサ103 x4(ダイオードに並列)
4700μF16V 82Ω
12Vツェナー
※抵抗82Ωと12Vツェナーダイオードを直列にしたものをDC出力端に接続し、開放電圧が高くならないようにしている。無負荷開放DC電圧11.4V程度に抑えられている。
※ トランスのコアの組み立ては手抜きである。さすがチャイナクオリリティ、シャープ品質。
珪素鋼板のEI コアーが交互に重ねてあるのではなく、EコアーとIコアーが溶接でつないである。
その為、磁気回路がちゃんとできてないので鉄損による発熱も増え、効率が悪く、定格の電流は取れないだろう。
FAXの電源ぐらいなら問題ないと思われるが。
SHARP ACアダプター EP-V80 クリックで原寸大
残念ながら、ケースを開けるのに穴にすっぽりハマるナットドライバー6mm径がなく、やむを得ず手持ちのマイナスドライバーを削って専用工具を作った。ネジの頭を咥えられるように、ダイヤモンドヤスリで加工した。4mm、深さ2.5mm
ネジの方も、今後はこの工具を使わなくとも簡単にマイナスドライバーで回せるように目立てヤスリで切れ込みをいれた。
【おまけ】
このACアダプターのケースの上蓋と下蓋は2本のネジと、少しだけ溶着して固定している。
なのでネジだけを外してもケースはパカっと割れない。
愛用のカチ割り工具の登場。 ケースの隙間に刃先をツッコミ、トンカチで叩いて隙間を広げる。
ダイヤモンドヤスリで削って薄くしてある。これでケースの隙間に入りやすくなる。 あとは力任せで、金槌でたたきながらケースが接合している隙間を広げていく。
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