++ バッファロ USBハブ BHB4-U2A01 つながらない  ++
2007.2.18初版

バッファロ USBハブ BHB4-U2A01 つながらない

BHB4-U2A01.JPG
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USB接続のハードディスクがつながらなくなり、このハブのチェック方法をメルコに確認した。
が、担当者は点灯するLED ランプの意味もわからず、あとで電話連絡してくれるということで電話を切った。
ホームページに「・・・筐体上面には電源/接続認識LEDを搭載。ポートごとの接続状態が確認できます。」と書いてあるが、
ケーブルをつないでないポートのLED が緑色で点灯しているのでその意味を聞きたかったのだが、わからないという返答だった。

それにしてもどこが壊れているのやら?
ちなみにUSB ケーブルはほかので試したが状況は変化なし。
電源アダプタはそもそもチェックには必要ないので筐体ケースの中に入っているUSB チップが壊れたのだろうが、
こんなものが簡単に壊れるものなのか?

デバイスマネジャを開いて注視してみていると、このハブを挿してもルートハブが増えず、
まったくWindows が反応している気配がない。
どうやら完全に壊れているようだ。

修理ができるかとたずねると、現物交換となり、ほぼ新品を買う金額になるということで修理はあきらめた。

となると、あとはこの中身が世間様に公開される処刑の儀が待っている。
分解してみよう。
乞うご期待・・・その都度ページに追加している。

本体は死んだが USB ケーブルと電源アダプタは残ったので、
これだけでも5〜600円ほどの資産は残してくれたことになるのでよしとしよう。

電源アダプタはスイッチング電源で、
Model: US100523
AC 100-120V 50/60Hz 0.3A
DC 5V 2.3A
中国製 I.T.E POWER SUPPLY 56EK E201955 level3

下図のようにデバイスマネジャがまったく反応しない。
デバイスマネジャ

組み立てには念が入っていて、こんな小さな筐体にもかかわらず10箇所も爪がある。
いつも重宝しているIC 引き抜きツールがちょうど上下の蓋の隙間にぴったり入る厚さなので、
隙間に差し込んで少しずつこじ開けると爪が外れていく。無理をしなければケースに傷が付くこともなく爪も折れない。

AMP 58113-1-Dの拡大図、長さ81mm、厚さ0.5mm
AMP IC引き抜きツール
分解

分解したら3〜4mmほどの針状の半田くずが出てきた。これがどこかの回路をショートしたかもしれない。
取り除いたらWindows がこのハブが刺さったことを感知してデバイスマネジャで汎用USB ハブとして検知されるが、
ビックリマークが付き「このデバイスを開始できません」の冷たいメッセージが表示されるようにはなった。
ちょっと前進したが、まだ完全には動いていない。
主要部品である Hub コントローラは Cypress の CY7C65640 TetraHUB USB2.0 4-Port HUB  (ただしPDFファイル) 。
CY7C65640-LFXC 0512D KOREA (下図 の基盤の中で一番大きなICチップ U3 )

ホームページで 「サイプレスセミコンダクター社は2億個を超えるUSB デバイスを出荷しているNO.1 サプライヤです。・・・」
と書いてありその通りだろう。
そんな会社のICチップがそうやすやすと壊れるとは思えないが・・・
基盤表

よく見ると下図の基盤裏についているチップ部品(大小12個のフューズ)が斜めに半田付けされている箇所がいくつもある。
手で部品を置いてハンダ付けをやっているようだ。
そばのパターンに触れそうで危なっかしい。
まぁ、動けばオッケーだが、今度ばかりはそれが動かないので部品の取り付け状況まで目が行ってしまう。
さすが中国製である。
基盤の裏

【 トラブルシューティング 】
ヒューズは全部で12個あるがどれも切れていない。
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