++ TM式地震前兆観測  ラジオとパソコンで作る地震観測ステーション (FC2)++


2019/03/12 2012.2.2.4 2006.7.6初版

TM式地震前兆観測  ラジオとパソコンで作る地震観測ステーション FC2

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※Yahoo!ジオシティーズ終了によってリンクが切れており、
ご迷惑をおかけてしていました。
このたび引っ越しも終わり、リンクを張り直しました。

ホームへ   その3 (FC2)  地震のもくじ (FC2>

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※※「地震に先立つ岩盤破壊で生じた電磁波が地表から放射され、
  上空でFM電波を散乱させているのではないか」と北海道大学で研究が行われています。-->
 こちら


ごくありふれたラジオとパソコンがあれば手軽に地震観測ができるという実験が下記のサイトで行われています。(終了した)

 ※※ 残念ながら「みんなで作るノイズマップ」については終了しています。

サイトとしては「TM式地震前兆観測」が引き続き運営されています。
    (※サーバーは停止しましたが、管理人さんのブログは --> こちら です。)


[157] みんなで作るノイズマップ 投稿者:管理人 2007/12/31(月) 12:03
誠に勝手ですが、「みんなで作るノイズマップ」を終了いたします。
長い間ご協力頂きました観測点の皆様には心より感謝申し上げます。
尚、テレメ欠測マップ及び振動マップは取り敢えず継続します。

TM式地震前兆観測(みんなで作るノイズマップ)
多点ラジオノイズ観測 
【みんなで作るノイズマップ】


 【 電波で地震の前兆を捕まえる 】
 岩石とか岩盤が割れる時に電磁波(いわゆる電波)が発生することは、
すでに科学的な実験でも明らかになっています。
これと同じことが地震が起きる前にじわじわと岩盤が割れることで、
地下で起きているだろうと推察さます。

 その証に、過去の大地震の前にラジオに雑音が入ったということを聞きますし、
1946年の南海地震(M8.0)でも紀伊半島地方において
ラジオに雑音が入ったという多くの報告があったとのことです。

 そのような知識が背景にあり、
当地でも東海沖地震の予定地域になっており、
国も重点的に観測をやっているようですが果たして実際に役に立つだろうか?
という大きな疑念がありまして、自分の身は自分で守ろうということで
自分でできることを考えていました。
電磁波をなんとかとらえられないものかと思うのも自然な成り行きでした。

 いわゆる宏観前兆としての動物の動きなどを観測する方法もありますが、
相手が生き物であるだけに世話など難しいことも多く継続するのは無理だとあきらめました。
手間を掛けずに、しかも科学的根拠もある電磁波(いわゆる電波)を捕らえることならば
素人の私にでもできそうだと考え、この実験を始めたところです。

【 自分の都合でやればよく、できなくなればいつやめてもいい 】
 いつも使っているパソコンで、電源がはいっているあいだじゅう監視を続けて、
地震の前兆現象として発せられる電波をラジオがキャッチした雑音をパソコンが処理をして、
その結果を実験を管理しているサーバコンピュータに断続的に送り続けます。

 サーバコンピュータには全国から逐一集まってくるデータの中から
地震の前兆となるものを抽出してホームページ上で知らせます。
影響円重複中心方式同期ノイズマップ として公開しています。

  クリックで原寸大

 これがおおまかな仕組みですが、
実験に参加するひとは一番最初だけ、ラジオの音量調整とかノイズの少ないところにダイアルを合わせたり、
パソコンの音声入力のレベルを合わせることなどを一回おこなえば、
あとはパソコンの電源をいれて、ついでにラジオも入れて実験ソフトを起動するだけでOKです。
後は手間がかかりませんので楽です。
 その間、メールをやったりインターネットをみたりなんでもできます。
止めたいときはソフトを閉じるだけでOKですし、
パソコンの電源をきれば実験も終了しますので面倒なことはありません。



 実験をやりはじめた・・・ 】
 私もつい先日この存在を知ったばかりで右も左もわからないのですが、
とりあえず「始めちゃえ!」ということではじめました。
 ホームページには必要なことはすべてかかれていますので、
あえて加えることもないですが、やってみて感じたことについてメモしておきます。
まだまだこの存在も知られてはいないと思いますし、敷居がたかい部分もありますが、
たとえわずかな時間でもより多くのひとが参加していただければ成果がでてくると思っています。
 いまでは常時接続が普及しており、
パソコンは普段使っている時間だけでも実験に参加していただければ、
他にかかる費用としてはラジオの電気代が余分にかかるだけで合理的な実験ができます。

【 必要なもの 】
ラジオとパソコンをつなぐケーブル(左の写真)です。これが意外にトラブルになるかもしれません。

 どんなラジオかにもよりますが、
ラジカセだったり写真のようなポケットラジオだったりして
その多くにはイヤホン用のジャックしか付いていないと思います。
 本格的なラジオとかオーディオ装置ならば専用の音声出力端子があるでしょうが、
一般的に出回っているラジカセには付いてないのが普通でしょう。

 そうするといわゆるイヤホンジャックしかないとなると
このジャックから音声を取り出して、それをパソコンの音声入力端子に入れるわけですが、
ここでも注意点があります。

 ためしに上の写真のようなケーブルの中にインピーダンスを調整してレベルを合わせるタイプ
(特徴は差込プラグの頭が異様に大きい。いかにも中になにか入っている感じをうける)がありますが、
これを使って写真右のポケットラジオのイヤホンジャックとノートパソコンのマイクジャック
(ノート型のため音声入力端子はこれしかない)をつないだところまったく音が出ませんでした。

 そこで、しかたないのでいわゆるケーブルの中になにも仕掛けられてなく、
ただ銅線でつながっている単純なケーブル(もっとも安く、どこでも手に入る)を使ったところちゃんと音が出ました。
そのダメな理由ははっきりしませんが、
ノートパソコンのマイクジャックにはエレクトレットコンデンサーマイクが使えるように5ボルトの電圧がでていて
左の写真のような内部に600Ωなどの抵抗器が仕掛けられているケーブルでは
それがショートされるような格好になり、入力回路がうまく動かないことが考えられます。
 なかなか厄介ですが、
とりあえずなんの仕掛けのないケーブルでつないで見てチェックをするほうが手っ取り早いかもしれません。

【 マイクの音量調整のポイント 】
 その場合の注意点としては、
イヤホンジャックの音声出力の電圧が大きいのが普通でして、
そのままの大きさの音声をパソコンのマイクジャックにいれてもオーバーになってしまいます。
それを調整するために、
あらからじめパソコンのマイクの音量調整で下限近くまで絞っておいたほうが
ラジオが出力する音声とノイズの大きさの差が大きくなり都合がいいです。

【 Windows XP の場合 】 、  スタート → コントロールパネル → サウンドとオーディオデバイスのプロパティをクリックして開き、
 そのなかで「オーディオ」 → 「音量」をクリックする。


 今回つなげようとしているパソコンはノート型なので、音声を入力する端子はマイクジャックしかなく、
 それを使えるように「選択」のところをクリックして「チェック」をつける。


これでパソコン本体側の設定は終わるので、
後はラジオのダイアルをまわしてよく聞こえる放送局にあわせて、ケーブルでラジオとパソコンをつなぎます。
これでパソコンのスピーカーからラジオの音が小さいながらでも聞こえます。
もし、聞こえないとしたらケーブルに問題があるかもしれませんし、
ひょっとしてパソコン側のイヤホンジャックの方に間違ってさしているかもしれません。
私もやってしまいました。
それでも音がでないなら
パソコン側のスピーカの音量ボリュームが絞られているかもしれませんのでチェックしてみてください。

パソコンからラジオが鳴れば第一関門は突破しましたから、
あとは「ラジオノイズ観測」のソフトを起動させて、
ラジオ側の音量つまみで画面を見ながら所定のレベルに合わせます。

スタート → すべてのプログラム → TM式地震前兆観測 → ラジオノイズ観測 が起動した画面。
この画面はすでにレベル調整が済んでしまっているのであまり参考になりません。

「RUN」をクリックして開始します。
  クリックで原寸大


 放送局の音声のレベルを示す赤い線(フラフラしているやつ)が
 上図の範囲内にくるようにラジオ側のボリュームつまみを加減します。

 レベル合わせが終わったら、
いったんラジオのイヤホンジャックからケーブルを抜いて
選局ダイアルをまわしてどこの放送局とも、電波を受信しない点をさがします。
これ以降はボリュームつまみはいじってはいけません。
もしずれたらもう一度はじめからやり直しです。
 放送局がなく、また変な雑音がない点をみつけるのがなかなか難しく、
 夜間のほうが電波の伝播が良くなりより精密にみつけられます。
 昼間だとなにも聞こえなかった点でも、
 夜になるとさかんにどこかの放送局の音が聞こえることがあるからです。

理想はわずかなノイズ
(ときどきプチッ、プチッ、とか、かすかにサーというような音がしている)が出ている点がいいです。
が、なかなかうまい具合にはいきません。
ノイズもなくまったく無音な点もあるのですが、
そこは強力な電波がでている点なので使えません。

 他にラジオとパソコンをケーブルでつないだだけでブーンとか、
 ジィージィーとかさまざまなノイズをラジオが拾ってしまいますが、
 これはこのようなケーブルで電気的に直接つなぐ以上は避けがたいです。
 パソコンはそれこそノイズ発生源の最たるもので、
 ラジオはできるだけパソコンから離して、
 また電源アダプターからも離さないと無用なノイズに埋もれてしまいます。

 【 観測点情報の設定 】
説明では、、Yahoo!地図情報 を使っていますが、
表示が変更されているようでうまくいきませんので、
掲示板[1203] 「観測参加手順」の座標取得 :
uchanさんが MapFan(http://www.mapfan.com/)で取得された説明がのっていて
この方が直感的に理解できるのでお勧めです。

【 ラジオの電源について 】
それからラジオはAC100Vが使えるものがいいのですが、
ここではあえてポケットラジオを単一電池で動くようにして使っています。
というのはもともとこのラジオ・アイワAIWA CR-AS13の消費電力が小さく、
どのくらい電気を食わないかと電流をはかってみると、
いつも使うスピーカの音の大きさで、たった2〜3ミリアンペアしか流れてないです。

何ワットという電力の計算を中学校で習らった計算式で計算してみると、
電力=電流×電圧 なので、

0.003A×3.0v=0.009w すなわち9ミリワットとなります。

あまりに小さく、ピ〜んと来ないかもしれませんが、
使い古した電池でも1ヶ月以上聞けることでなんとかイメージできるかもしれません。
使い古した電池も2回目のご奉公で、立派に役目を果たしてくれます。
電圧が下がった電池がいっぱいあるのでその在庫一掃を兼ねてこのラジオを使っています。
ちょっと懐中電灯で暗くなったからといって、ゴミ箱ではもったいないです。
まだまだエネルギーが残っていますから・・・

【 今後の課題 もっと進化させてローカルでも処理して即座にアラームを出す 】
今の段階ではサーバーに逐一データを送って一括処理しているが、
各コンピュータが送ったデータがどのように反映されているかがわかりにくい面があります。
また観測用のコンピュータがある地域の地震の前兆をすばやく捕まえたい目的もあり、
これらを勘案するとそれぞれのコンピュータでも処理できて、
それなりのアラームがでるようになると参加する人も増え、継続できるようになるのではないかと思っています。

この実験を広く普及させる条件になる
インターネットへの常時接続の環境が普及したことは順風ですが、
ノイズ波形を分析するソフトが常時動くためにおおきなCPUパワーが必要でして、
この実験のためにパソコンが実質専用機みたくなってしまうのが気にかかります。
2台、3台とコンピュータを持っていて、どれかを専用機にあてがえる人は特段問題はないのですが、
1台でいろいろ使っているコンピュータでこの実験を継続して参加することは難しい面があります。
このソフトが動いてパソコンの体感スピードがガクンと落ちてもそれが許容される環境は少ないように思います。

そうだとすると、
この実験から外れてしまいますがパソコンに負担をかけないようにもっと単純化して、
ラジオのノイズに対して一定レベルがきたらピークホールドとかサンプルホールドして
アナログ回路だけでアラームをだすようにしたり、
できればどこへでももっていける携帯型になればいいと夢見ています。
別途アナログ回路を作らないといけないのですが、
小型化、省電力化ができれば応用が広がってきそうです。
さらに進めてアラームと共にA/Dコンバータでレベルの大きさを数値に変換して
その時刻といっしょにデータベースに保存してあとで解析できるようになれば
なおのこといいかなぁ思っています。

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